どーもゆーやです!
開発現場では「概念実証(Proof of Concept、PoC)」という言葉をよく耳にします。アイデアが実現可能かを検証するプロセスですが、これは開発だけの話ではありません。実は、あらゆるビジネスの課題解決に使える考え方です。
僕自身、手作りのExcel工数表を作った経験を通じて、概念実証の重要性を痛感しました。今回は、その体験をもとに、概念実証がなぜビジネス全般に必要なのかをお伝えします。
概念実証とは何か
概念実証(PoC)とは、新しいアイデアや手法が実際に機能するかを、本格的な導入前に小規模で検証することです。開発の世界では、システムやサービスを作る前に「本当にこの技術で解決できるのか」を確かめるために行われます。
ただ、この考え方は開発に限った話ではありません。ビジネスのあらゆる場面で、「それを作ることで何を解決したいのか」「何に困っているのか」を明確にするプロセスこそが、概念実証の本質だと僕は考えています。
Excel工数表で気づいた概念実証の重要性
僕がこのことを実感したのは、社内でExcel工数表を作ったときでした。当時、技術者の工数を見る限りはしっかり稼働できているので売上達成できるはずなのに、実際は達成できていない。そして、技術者の空きがあるのかどうかも分かっていない。そんな課題がありました。
このギャップに気づいたとき、僕が最初に疑ったのは工数の定義そのものでした。「1.0」で1人月と呼ぶけれど、何をもって1.0と見なすのか。160時間で定義するのか。それとも別の基準なのか。人によって1人月の解釈が変わる状態では、前提から定めないと課題は解決できないと思ったのです。
「全員1.0」の工数表が教えてくれたこと
実は、別の担当者が以前に工数管理表を作ってくれていました。しかし、それを見たとき、僕は愕然としました。結局、全部の技術者が1.0で埋まっていたのです。
これでは解決したい課題を解決できない。表の形は整っていても、「売上が達成できない理由」も「技術者の空き状況」も、この表からは何も見えてきません。これはまさに、概念実証が見えていないのと同義だと感じました。課題解決には及んでいない、形だけの管理表だったのです。
課題を解決するために定義を明確にした
そこで僕は、改めて概念実証の視点で工数表を作り直すことにしました。具体的には次の2点を明確にしました。
- 工数の定義を時間とすること(1人月=160時間など、数値で統一)
- 請求できない工数を可視化できるようにすること(社内作業や待機時間などを別枠で表示)
この2つを軸に表を作成したところ、技術者ごとの稼働状況と、売上に結びつかない工数が一目で分かるようになりました。結果、役員からお褒めの言葉をいただくことができました。
この経験を通じて、僕は「作る前に、何を解決したいのかを徹底的に確認する」ことの大切さを学びました。それこそが概念実証であり、開発だけでなく、あらゆるビジネスの場面で必要な考え方なのです。
概念実証はビジネスのあらゆる場面で使える
概念実証の考え方は、システム開発に限らず、資料作成、業務フローの改善、新サービスの企画など、どんな場面でも応用できます。
大切なのは、「何のために作るのか」「誰の何を解決するのか」を、自分が理解できるまで確認すること。そして、その前提が関係者全員で共有されているかを確かめることです。
僕の場合、工数の定義があいまいなまま表を作っても、誰の課題も解決しませんでした。逆に、定義を明確にし、可視化すべきポイントを絞ったことで、本当に役立つツールになりました。
概念実証は、開発において1番大事なプロセスです。そしてそれは、ビジネス全体においても同じだと、僕は確信しています。
ではまた(゚∀゚)
よくある質問
概念実証は小規模プロジェクトでも必要ですか?
はい、必要です。規模にかかわらず、「何を解決したいのか」を明確にしないと、作ったものが課題解決に結びつかないリスクがあります。
概念実証と要件定義の違いは何ですか?
概念実証は「そもそもこの方法で解決できるのか」を検証する段階、要件定義は「何を作るか」を具体化する段階です。概念実証が先にあると、要件定義がブレにくくなります。
工数管理で一番大事なポイントは何ですか?
工数の定義を明確にし、関係者全員で共通認識を持つことです。定義があいまいだと、数字が揃っていても実態が見えなくなります。

コメント